ブーケトスは既婚者NG？参加の是非と配慮

結婚式の定番演出であるブーケトスですが、ゲストとして参加する際、特に既婚者の立場だと「自分は参加して良いのだろうか？」と悩むことがあります。また、新郎新婦の立場からは、ブーケトス既婚者のゲストが多い場合、どのように対応すべきか迷うかもしれません。

伝統的なブーケトスのジンクスでは、未婚女性が対象とされてきました。しかし最近では、ブーケトスにみんな既婚者ばかりという状況や、そもそも彼氏いないことを公言したくないゲストへの配慮から、ブーケトスから逃げる人が出たり、最悪の場合、ブーケトスで誰も取らないといった事態も起こり得ます。

中には、ブーケトスで取ってしまったのが男だった、という微笑ましいハプニングや、ブーケトスで男が取る意味を込めた別の演出が用意されるケースも見られます。ブーケトスは本当に結婚につながるのか、という疑問も含め、この演出を行うか、またはブーケトスの代わりを選ぶかは、現代の結婚式における一つの悩みどころです。

この記事では、ブーケトスに関する既婚者の悩みや、ゲスト全員が楽しめるための現代的な考え方、そして多様な代替演出について、WEBライターの視点から客観的な情報を詳しく解説していきます。

この記事を読むと分かること

ブーケトスの伝統的な参加資格と最近の傾向
既婚者や未婚者、男性ゲストが参加する際の心理と配慮
ブーケトスが盛り上がらない場合の具体的な対策
ブーケトスに代わるゲスト全員が楽しめる演出アイデア

ブーケトスに既婚者が参加する是非
ブーケトスと既婚者ゲストへの配慮

ブーケトスに既婚者が参加する是非

ブーケトスに参加できる人は？
ブーケトスを受け取るとどうなるの？
ブーケトスのジンクスと本当の由来
ブーケトスで彼氏いない人の本音
ブーケトスから逃げるゲストの心理

ブーケトスに参加できる人は？

ブーケトスへの参加資格については、時代と共にその解釈が変化しています。

伝統的な参加資格

古くからの慣習では、ブーケトスは「未婚の女性」を対象とした演出でした。これは、「花嫁の幸せにあやかり、次に結婚できるのは誰か」というジンクスに基づいています。花嫁が投げたブーケを受け取った女性が、次の花嫁になるという言い伝えが広く知られているためです。

このため、一昔前の結婚式では、司会者が「独身の女性の皆様、どうぞ前へお集まりください」とアナウンスするのが一般的でした。この場合、既婚者の女性や男性ゲストは参加対象外とされてきました。

最近の傾向：「幸せのおすそ分け」

しかし、近年では結婚式のスタイルやゲストの価値観が多様化しています。ゲストの年齢層が上がり、既婚者の友人が多くなることも珍しくありません。また、未婚であっても、大勢の前で「未婚者」として注目されることに抵抗を感じる人も増えています。そこで主流となりつつあるのが、「幸せのおすそ分け」という考え方です。

この解釈では、ブーケトスを未婚女性に限定せず、「新郎新婦からの幸福のバトンタッチ」として、ゲスト全員に参加を呼びかけます。具体的には、以下のような形式が取られることが増えました。

女性ゲスト全員参加型: 未婚・既婚を問わず、女性の友人や親族全員に参加してもらうスタイルです。
ゲスト全員参加型: 性別や既婚・未婚の垣根を完全に取り払い、子供から大人まで、その場にいるゲスト全員に参加を呼びかけるスタイルです。

このように対象を広げることで、特定のゲストが疎外感を抱くことを防ぎ、より多くの人に楽しんでもらえる一体感のある演出となります。新郎新婦がブーケトスを行う意図を「次に結婚する人当て」ではなく、「皆様への幸せのおすそ分け」とはっきりと司会者からアナウンスしてもらうことが、ゲストの参加しやすさに繋がります。

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ブーケトスを受け取るとどうなるの？

ブーケトスでブーケを受け取ることには、伝統的なジンクスと、より広義な意味合いが存在します。

ジンクス：「次の花嫁になれる」

最も広く知られているジンクスは、「ブーケを受け取った女性は、次に結婚することができる」というものです。これは、花嫁が持つ幸福や幸運がブーケに宿っており、それを受け継ぐことで次の幸せな結婚に繋がる、というロマンチックな言い伝えに基づいています。結婚式というお祝いの場で、次の幸せへの期待感を高める演出として親しまれてきました。

現代的な意味：「幸せのおすそ分け」

前述の通り、最近ではこのジンクスの側面よりも、「花嫁からの幸せのおすそ分け」という意味合いが強まっています。結婚という大きな幸せを迎えた新郎新婦から、大切なゲストへ「皆様にも幸せが訪れますように」という願いを込めてブーケを投げるのです。この解釈であれば、ブーケを受け取る人は未婚女性である必要はありません。

既婚者であっても、友人であっても、男性であっても、ブーケを受け取ることは「新郎新婦からの祝福と幸福のシェア」を意味します。受け取った人は、結婚に限らず、仕事や健康、家庭円満など、様々な形での幸運が訪れるかもしれません。

受け取った後のブーケの扱い

ブーケトスでブーケを受け取った場合、持ち帰って自宅に飾るのが一般的です。生花の場合は花瓶にいけて楽しみますが、長く形に残したい場合は、押し花やドライフラワー、プリザーブドフラワーなどに加工するサービスを利用する人もいます。

ブーケトス用のブーケは、持ち帰りやすいように小さめに作られていることが多いです。新郎新婦からの大切な記念品として、感謝の気持ちと共に受け取ると良いでしょう。

ブーケトスのジンクスと本当の由来

私たちがよく知る「次に結婚できる」というジンクスは、実はブーケトスの長い歴史の中で後から付け加えられた側面があります。ブーケトスの本当の由来は、中世ヨーロッパの風習にまで遡ります。

由来は「花嫁の幸せにあやかる」ため

14世紀頃のヨーロッパでは、「花嫁の幸せにあやかりたい」と考えるゲストたちが、結婚式後に花嫁に殺到する風習がありました。ゲストたちは、花嫁が身につけているドレスの生地や小物、ブーケの花などを、幸運のお守りとして奪い合おうとしたのです。時には花嫁のドレスが引きちぎられてしまうほど、熱狂的になることもあったと言われています。

花嫁を守るための対策

大切なドレスが破損したり、花嫁自身が危険にさらされたりすることを避けるため、当時の花嫁たちは対策を講じました。それが、「幸せのおすそ分け」として、自らブーケをゲストに向かって投げるという行為です。ゲストの注目をブーケに集め、それを手に入れた人に幸運が渡る、という形にすることで、花嫁自身の安全を守ったのです。

これがブーケトスの原型とされています。つまり、元々は「次の花嫁当て」というよりも、群衆を落ち着かせ、幸せを「分配」するための現実的な知恵でした。

ブーケとブートニアの由来との違い

ちなみに、花嫁が持つブーケと新郎が胸に挿すブートニアにも、ロマンチックな由来があります。これはブーケトスの由来とは別物です。ヨーロッパでは古く、男性が女性にプロポーズする際、野に咲く花を摘んで花束（ブーケ）を作り、愛の言葉と共に贈りました。

女性がプロポーズを受け入れる返事として、花束から一輪の花を抜き取り、男性の胸元（ボタン穴）に挿しました。これがブートニアの始まりです。ブーケとブートニアは、二人の愛の誓いの証とされています。ブーケトスは、この「愛の証」としてのブーケとは少し異なり、「花嫁の幸運」そのものをおすそ分けする儀式として発展してきたものと考えられます。

ブーケトスで彼氏いない人の本音

ブーケトスのアナウンスが流れた際、複雑な心境を抱えるゲストも少なくありません。特に、現在特定のパートナーがいない、いわゆる「彼氏いない」状態の女性ゲストからは、様々な本音が聞かれます。

「さらし者」にされる感覚

最も多く聞かれるのが、「人前で『未婚で彼氏がいない』と公表しているようで恥ずかしい」という心理です。司会者から「独身女性の方は前へ」と呼び出されると、友人や同僚、親族など多くの視線が一斉に集まります。この状況が、「結婚していない（できない）人」として注目を浴びているように感じられ、強い抵抗感を覚えるのです。

特に年齢を重ねるにつれて、この感覚は強まる傾向にあります。周囲の友人が次々と結婚していく中で、自分だけが独身者として前に出ることに、焦りや疎外感を感じてしまう人もいます。

「必死」だと思われたくない

「ブーケを本気で取りに行くと、結婚に必死だと思われそうで嫌だ」という意見もあります。本当は幸せのおすそ分けにあやかりたい気持ちがあったとしても、「がっついている」と周囲に映ることを恐れ、あえて一歩引いてしまうのです。

逆に、参加はしたものの、遠慮してしまい、ブーケが近くに来ても積極的に取りに行けない、というケースも見られます。こうした周囲の目を気にする心理が、ブーケトスへの参加をためらわせる大きな要因となっています。

ジンクスへの不信感

中には、ブーケトスの「次に結婚できる」というジンクス自体をあまり信じていない、あるいは興味がないという人もいます。そうした人にとっては、ブーケトスは単に「目立つイベント」であり、わざわざ参加する動機が見当たらないと感じることもあります。

このように、彼氏がいないゲストにとって、ブーケトスは喜びの演出であると同時に、複雑な感情を抱かせるデリケートなイベントでもあるのです。

ブーケトスから逃げるゲストの心理

結婚式でブーケトスのアナウンスが流れた際、その場からそっと離れたり、参加を辞退したりする「ブーケトスから逃げる」ゲストも一定数存在します。その背景には、様々な心理が働いています。

恥ずかしさ・目立ちたくない

前述の「彼氏いない人の本音」とも重なりますが、最も一般的な理由は「恥ずかしさ」です。大勢のゲストの前で「未婚者」として注目を浴びることに抵抗がある、あるいは人前に出て何かをすること自体が苦手だという人は少なくありません。特に内向的な性格のゲストにとって、ブーケトスは心理的なハードルが高い演出となります。

既婚者としての遠慮

ブーケトスが「未婚女性向け」の演出としてアナウンスされた場合、既婚者のゲストは当然ながら参加を遠慮します。これが「逃げる」ように見えることがありますが、実際にはルールに従った上での配慮ある行動です。もし既婚者が誤って参加してブーケを取ってしまった場合、場の空気が微妙になる可能性を恐れて、意図的に距離を置くのです。

ジンクスへのプレッシャー

「ブーケを取ったら次に結婚しなければならない」というジンクスを、一種のプレッシャーとして重く受け止めてしまう人もいます。現在は結婚を考えていない、あるいは他に優先したいことがある場合、このジンクスにあやかることを避けたいという心理が働き、参加を回避することがあります。

周囲への配慮

例えば、自分よりも結婚を強く望んでいる友人が参加している場合、「自分が取るよりも、その子に受け取ってほしい」という配慮から、あえて参加を見送るケースもあります。友情からくる優しさが、結果として「逃げる」という行動に見えることも考えられます。

これらの心理を踏まえると、ブーケトスへの不参加は、単に「乗り気でない」という理由だけでなく、恥ずかしさや他者への配慮など、様々なデリケートな理由が絡み合っていることが分かります。

ブーケトスと既婚者ゲストへの配慮

みんな既婚者ばかりのブーケトス
ブーケトスで誰も取らない事態
ブーケトスで男が取る意味とは
ブーケトスの代わりになる演出

みんな既婚者ばかりのブーケトス

新郎新婦の年齢や、招待するゲストの層によっては、結婚式当日に「ブーケトスの対象となる未婚女性がほとんどいない」、あるいは「みんな既婚者ばかり」という状況も十分に起こり得ます。

このような場合、伝統的なブーケトスを強行すると、数少ない未婚ゲストに過度なプレッシャーを与えたり、演出自体が盛り上がりに欠けたりする可能性があります。

司会者によるアナウンスの工夫

もし未婚女性が数名しかいない場合でもブーケトスを行いたい場合は、司会者のアナウンスが鍵となります。「独身女性」と限定するのではなく、「新婦からの幸せのおすそ分けです。未婚・既婚に関わらず、女性の皆様、ぜひご参加ください」といった形で、参加のハードルを下げることが有効です。

「幸せのおすそ分け」という点を強調すれば、既婚者のゲストも「友人への祝福」として気軽に参加しやすくなります。既婚者がブーケを受け取ったとしても、「〇〇さんご夫妻のさらなる幸せを願って！」といったフォローを入れることで、場が和みます。

全員参加型への切り替え

最もシンプルな解決策は、ブーケトスを「ゲスト全員参加型」のイベントとして行うことです。「お子様から大人の皆様まで、性別や既婚・未婚は問いません！新郎新婦からの幸運のプレゼントです！」と呼びかければ、多くのゲストが参加し、賑やかな雰囲気を作り出せます。

この場合、ブーケを受け取った人には、次に結婚するというジンクスではなく、「幸運が訪れる」という形でお祝いするのが良いでしょう。

代替演出への変更

ゲスト層を考慮し、ブーケトス自体を別の演出に変更するのも賢明な判断です。例えば、ブーケに繋がるリボンを引く「ブーケプルズ」であれば、参加者が前に出なくても良いため、恥ずかしさを感じるゲストにも配慮できます。その他の代替演出については、後の見出しで詳しく解説します。

ゲストの構成を事前に把握し、誰か一人が気まずい思いをすることなく、全員が心から楽しめる方法を選ぶ配慮が、新郎新婦には求められます。

ブーケトスで誰も取らない事態

新郎新婦にとって、最も避けたいのが「ブーケトスで誰も取らない」という事態です。花嫁が投げたブーケが、誰にもキャッチされずに地面に落ちてしまうと、場の空気は一気に冷めてしまい、新婦も悲しい気持ちになってしまいます。

なぜ誰も取らないのか

この事態が起こる主な原因は、ゲスト同士の「過度な遠慮」や「恥ずかしさ」にあります。

「自分が前に出たら目立ってしまう」
「他の人が取りたがっているかもしれない」
「必死だと思われたくない」

こうした心理が相互に働き、ブーケが飛んできても誰も積極的に手を出せず、結果として地面に落ちてしまうのです。また、参加者が少ない場合や、ブーケを投げる距離感が合わなかった場合にも起こり得ます。

誰も取らない事態を防ぐ対策

このような悲しい事態を防ぐためには、事前の準備と当日の工夫が不可欠です。

1. 司会者による雰囲気作り

司会者には、単に参加を呼びかけるだけでなく、場を盛り上げるアナウンスをしてもらうことが大切です。「遠慮は禁物です！」「ぜひ積極的にキャッチしてくださいね！」「ブーケには皆様への幸せが詰まっています！」など、ゲストの心理的なハードルを下げる言葉がけが有効です。

2. 事前の「サクラ」の依頼

最も確実な方法の一つが、親しい友人に事前に「サクラ」役をお願いしておくことです。「もし誰も取らなそうだったら、お願いね」と一言伝えておくだけで、万が一の事態を防ぐことができます。気心の知れた友人であれば、場の空気を読んで盛り上げ役も担ってくれるでしょう。

3. 投げる場所と距離の工夫

花嫁がブーケを投げる位置と、ゲストが集まる位置が適切かどうかも確認が必要です。距離が離れすぎていると、ブーケが届かない可能性があります。逆に近すぎても取りにくいことがあります。会場のスタッフと相談し、最適な導線を確保しておくと安心です。

4. ブーケプルズへの変更

ブーケが地面に落ちるリスクを完全に回避したい場合、ブーケトスではなく「ブーケプルズ」に変更するのが最も効果的です。ブーケプルズは、ブーケに付けたいずれかのリボンを引く形式のため、ブーケが落ちる心配がありません。ゲストの性格や会場の雰囲気を考慮し、万全の対策を講じることで、楽しい思い出としての演出を成功させることができます。

ブーケトスで男が取る意味とは

ブーケトスは伝統的に女性向けの演出とされてきましたが、最近では男性が参加したり、男性向けの演出が用意されたりすることも増えています。ブーケトスで男が取る意味合いには、主に二つのパターンが考えられます。

1. 偶発的に男性がキャッチした場合

「女性ゲスト全員」や「ゲスト全員」を対象としたブーケトスで、偶発的に男性ゲストがブーケを受け取る（取ってしまった）ケースです。この場合、伝統的な「次の花嫁」という意味合いは当てはまりません。しかし、これは決して失敗ではなく、むしろ会場が盛り上がる絶好のシャッターチャンスとなります。

司会者がすかさず「〇〇さんに、大きな幸せが訪れるようです！おめでとうございます！」とインタビューしたり、新郎新婦と記念撮影を促したりすることで、和やかな笑いに包まれます。「幸せのおすそ分け」という意味では、性別に関係なく喜ばしいハプニングと言えるでしょう。

2. 男性のための「ブロッコリートス」

もう一つは、新婦のブーケトスに続き、新郎が男性ゲスト（主に未婚男性）に向かって何かをトスする演出です。この男性版ブーケトスとして最も有名なのが「ブロッコリートス」です。

ブロッコリートスとは

新郎が、ブーケの形に似たブロッコリーを男性ゲストに向かって投げる演出です。ブロッコリーが選ばれるのには、いくつかの理由があります。

子孫繁栄: ブロッコリーは小さな房がたくさん集まってできていることから、「子孫繁栄」や「子宝に恵まれる」といった縁起の良い意味が込められています。
健康祈願: ブロッコリーは栄養価の高い野菜であることから、受け取った人の「健康を願う」という意味もあります。
見た目のインパクト: 緑鮮やかなブロッコリーが宙を舞う姿はユーモラスで、会場の笑いを誘います。

ブロッコリートスの意味

ブロッコリートスでブロッコリーを受け取った男性は、「次に結婚できる（次の花婿になれる）」というジンクスや、前述の「子孫繁栄」「健康」といった幸運を授かるとされます。

受け取ったブロッコリーは、持ち帰って食べるのが一般的ですが、その場でマヨネーズが渡され、かじってもらうといったコミカルな演出が加えられることもあります。

注意点

ブロッコリートスは非常に盛り上がる演出ですが、注意点もあります。それは、「食べ物を投げる」という行為についてです。ゲストの中には、年配の方を中心に、食べ物を粗末に扱うように感じ、快く思わない人がいる可能性もゼロではありません。

行う場合は、親族や上司の顔ぶれを考慮するか、友人中心の二次会などで取り入れるといった配慮が求められることもあります。このように、ブーケトスで男が取る意味は、ハプニングとしての盛り上がりと、意図された男性向けの縁起の良い演出という、二つの側面を持っています。

ブーケトスの代わりになる演出

ブーケトスは定番ですが、ゲスト層への配慮や会場の制約、オリジナリティを求める新郎新婦の意向から、ブーケトスの代わりになる多様な演出が選ばれています。これらの演出は、未婚・既婚や性別を問わず、ゲスト全員が参加しやすいのが特徴です。

1. ブーケプルズ（リボンプルズ）

最も代表的な代替演出です。ブーケに数本のリボンを結びつけ、それをゲストに引いてもらう形式です。リボンのうち1本だけがブーケに繋がっており、それを引き当てた人が当たりとなります。

メリット:
- ブーケが地面に落ちる心配がない。
- 参加者がその場でリボンを引くため、前に出る恥ずかしさがない。
- 天候や会場の広さに左右されずに実施できる。
工夫:
- リボンの先に小さなチャーム（お守り）を付けておき、ブーケが当たらなかった人にも記念品としてプレゼントすると喜ばれます。

2. お菓子まき・お菓子トス

新郎新婦がゲストに向かって、たくさんのお菓子をまいたり、トスしたりする演出です。特に名古屋地方では伝統的な「お菓子まき」として知られています。子供から大人まで全員が参加でき、非常に盛り上がります。

メリット:
- ゲスト全員が参加でき、一体感が生まれる。
- 子供ゲストが多い場合に特に喜ばれる。
- 受け取ったお菓子を持ち帰れる実用性がある。

3. プレゼントトス（ぬいぐるみ・コスメなど）

ブーケの代わりに、別のアイテムをトスする演出です。ゲストの層に合わせてアイテムを選ぶことができます。

トスするアイテム	対象ゲスト	意味・特徴
ぬいぐるみトス	全員（特に女性）	新郎新婦が好きなキャラクターや、縁起の良い動物（クマなど）のぬいぐるみをトスします。可愛らしく、子供も参加しやすいです。
コスメトス	女性ゲスト	デパートコスメのリップやハンドクリームなど、女性が喜ぶアイテムをトスします。実用的で盛り上がります。
お酒トス	男性ゲスト	新郎が男性ゲスト向けに、好きなお酒のミニボトルなどをトスします。ブロッコリーに抵抗がある場合にも選ばれます。
ボールトス	全員	サッカーボールや野球ボールなど（サイン入り）をトスし、受け取った人に景品を渡す形式です。スポーツ好きなカップルに人気です。